出会い。
- Noriko.
- 2015年12月14日
- 読了時間: 4分
確か…
前々回の記事でしたかね?
『点描画との出会いの話をする。』
的な事を、私が書かせて頂いたのは…。
そう書かせて頂いた事を忘れないうちに記事にしないと、
確実に書き忘れる自信があるので、今日はその
『点描画との出会い。』
のお話を書かせて頂きますね。
私が点描画(法)と出会ったのは、高校生の時。
某工業高校で工業デザインの勉強をしていたのですが、
3年間の高校生活の中、数えきれない程ある授業の、ほんの一つの授業。
色々な画法についての授業がありました。
と言っても、
『こんな描き方もあるよ。』
『あんな描き方もあるよ。』
的な簡単な授業で、あとは実習だったのですが。(笑)
そこで先生が語った、『点描画法』。
内容は色々あったような気がするのですが…
(ほぼ、忘れてます。)
その中の、ほんの僅かなフレーズ。
一つの『点』。
それは、『点』でしかないけれど、
その『点』が集まれば、線にも面にもなる。
陰影も…色んな事が表現できる。
小さな物(『点』)が集まって、一つの作品を作り上げる事も出来る。
何故か、そのフレーズに面白味を感じました。
『点』だけで作品を描く事は、本当に大変で時間もかかる。
その時の私は、根気のある方ではなく、
ぶっちゃけてしまうと飽きっぽい人間でした。
『点描画なんて、無理無理~!!!』
なんて言っていたのを覚えています。
ですが、その授業の後の実習での課題。
『ポスター企画』でした。
自分でテーマを決めて、様々な画法から自分で画法を選んで、ポスターを描く。
サイズはA1。(新聞紙を広げたサイズ。)
先ずは、ポスター企画の資料になりそうな物を探しに図書室へ。
そこで出会ったのが、海外の写真集。
戦争の中、必死に生きる子供の写真。
それを見た瞬間、『これだ!!!』と思い、ポスターのテーマを決めました。
その時の画材は、マジックペンだったり、ボールペンだったり、様々な太さのペン。
A1サイズのケント紙。
そのケント紙に、先ずはその子供の姿を模写。
模写した子供の姿、下絵を点描で表現して行く。
飽きっぽい私が、何故か…
とにかく夢中になって描いてました。
描き上げる事が出来るか否かは、ギリギリの賭けでした。
初めての点描画は時間がかかり、課題の締切に間に合いそうにない。(焦)
でも、どうしても最後まで仕上げたい!
提出日の前日は徹夜で描いてました。(笑)
そして、課題を提出。
描き上げた達成感。
何かをやり遂げる達成感。
そして、今までに無い画法の面白さ。
自分が『これだ!』と思える題材に出会えた事。
きっと、他にも色々あったのでしょう…
睡眠不足になっても、しんどいと思う作業でも…
『描く楽しさ』の方が断然勝っていました。
その後、提出した『ポスター企画』の作品は、
授業内でお披露目され、先生から絶賛され、
一緒に作品を見た同級生にも驚かれ、
ただただ、私は満足していました。
その後、そのポスターは後輩達への見本にしたいと言われ…
学校へ寄贈。
正直、少し惜しい気はしましたが…(笑)
大事に仕舞い込んでるよりも、何かの役に立つならそれで良い。
ちなみに、ポスター企画で描いた私のポスターのテーマは
『PEACE. ~子供たちの為に~』でした。
(そのまんま。(笑) でも、今でも鮮明に覚えてます。)
その後、十数年『点描画』とは離れてしまうのですが、
ある日突然思い出した、あの夢中になって描いている時の『楽しさ』。
描き上げた時の達成感。
そして作品を見て頂く方にまた、驚いて、楽しんで、色々な事を感じて貰える作品を描きたい。
そう思い、再び『点描画』を描き始めたのです。
そして、『点描画』を再び描き始めて、もうすぐ5年。
本当に独学、自分のやり方で描いているだけなのですが…
描いている時は『楽しい』だけでなく、もちろん苦しい時もある。
それでも、夢中になれる。
もちろん、描き上げた達成感もたまらない!
作品毎に学ぶ事も沢山あるし、
反省点はもちろん、挑戦してみたい事も次々と出てくる。
『点描画(法)』と出会えて、
飽きっぽかった私が、夢中になれる事に出会えて、
幸せです。
今、描いている作品、『千早』。
今までに無い、大きな作品です。
(額装まで考えると…多分B0サイズ(1030×1456mm)になると思われます。)
いつも使っているボールペン(0.28mm)の黒と赤で表現。
1年計画作品。
描き始めてもう、半年以上。
もう、このサイズの作品も、
これ以上のサイズの作品も描かないと決めています。
私にとって、本当に最初で最後の作品。
大切な作品です。
そんな作品にもスタートはありました。
そして、今ゴールを目指して頑張ってます。
完成したら…
沢山の方々に驚いて、楽しんで、色んな事を感じて、
愛される作品になってくれると良いなぁ。
と、少々話がズレてしまいましたが、
これが、私の『点描画(法)』との出会いの話でした。
ちなみに、今日の写真は…
点描画『千早』の、初日(2015年5月1日)の様子です。
